学生自らが課題を見つけて成果を発表する「自主探求ポスター発表会」が11月19日~20日、八戸工業高等専門学校(八戸市田面木)で開かれた。
自主探求活動の八戸高専での取り組みは2015(平成27)年に始まった。学生一人一人が自分で課題を見つけ自分でその解決方法を探っていく「課題発見解決型教育」で、能動的に学習する「アクティブラーニング」の一形態。学生は4月以来、教職員の助言を受け各自の探求テーマを設定し、夏季休業期間と秋学期を合わせた8~10月の期間で答えを導き出す調査や実験に取り組む。
ポスター発表会には1年~3年生の全員が参加。中でも1年生には珍しいテーマや他の人が考え付かないようなテーマが多く、科学的な成果も出しているという。教師たちはあくまで見守りで、「学生たちが研究を頑張っている。先輩である4・5年生たちも後輩たちを助けてている。自主探究に関しては先生より4・5年生の方が指導がうまいと感じる先生もいる」と八戸高専自主探究コーディネーターの中村美道教授。
会場には研究の成果がパネルで展示され、来場者が興味深そうにパネルを眺めたり、研究内容について学生に質問したりしていた。
中村教授は「この研究は自分で課題を見つけなければならないので、テーマを見つけるのが一番難しい。自分が何に興味を持っているのか、何をしたいのかを見つける機会にもなる。研究は苦しいこともあるが最後は達成感を感じる学生が多い。毎年、11月中旬に開催しているので、学生たちの研究成果の発表をぜひ見に来てほしい」と話す。