八戸市出身のタレント十日市秀悦さんが青森県南地方の方言南部弁ラップ動画「カッチャラップ」を12月16日、ユーチューブに公開した。
十日市さんは八戸地域で魚売りの女性を意味する「イサバのカッチャ」のコスプレでも有名。毎年12月に行われる「南部弁の日」に毎回出演するほか、普段から南部弁の啓発に努めている。
吉幾三さんがユーチューブで公開し300万回以上再生されている津軽弁ラップ「TSUGARU」がネットで話題になっていることから、「南部弁でラップをやれるのは自分しかいない」との強い思いで作品を制作した。
動画は「本家」の「TSUGARU」への対抗心やオマージュにとどまらず、青森県南地域の地名なども織り込まれ「南部地方」をアピール。撮影場所も「イサバのカッチャ」ならではの「イサバ」といわれるJR八戸線陸奥湊駅前の魚菜市場に始まり、館鼻岸壁・馬淵川沿い・種差海岸も登場。最後は八戸港を疾走する漁船の上でのシーンで締めくくられる。要所にオリジナル作品を意識したパロディーと思われる個所もあり、「TSUGARU」を見ている人には「2度おいしい」仕上がりとなっている。
十日市さんは「吉さんの作品へ対抗というか便乗というか、南部弁バージョンがあってもいいのではないかと思った。ユーチューブでの再生回数やいいねの数によってCD化もある。ぜひ楽しんでほしい」と話す。