妖精のイラストなどを手掛けるロナ・ラージスさんのアトリエ兼ショップ「妖精屋」(八戸市長苗代)が6月21日、オープンした。今後、八戸市内での活動を本格化させる。
ロナ・ラージスさんは八戸市出身の20歳。幼い頃から妖精やおとぎ話に興味があり、2018(平成30)年3月の高校卒業後、同年12月から約10カ月間北欧の国々を巡り、現地の人々に話に妖精に関する伝説や物語を聞いたり、妖精の伝説が残る場所を訪れたりした。デンマークでは、油絵や水彩画の画法を学んだ。
帰国後はカレンダーや絵はがきなどのオリジナル作品を制作。クラウドファンディングを活用して絵本を発売するなど、精力的に活動している。
今年は再び北欧へ旅に出る予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で断念。八戸市内の自宅でイラストを描くなどして過ごしていたが、八戸市での活動を本格化させることを決意し、フジケン季節館アーティスト村にアトリエ兼ショップ「妖精屋」をオープンした。
アトリエでは、妖精や竜のイラストや、イラストを印刷したバッグ、はがき、バッジ、キーホルダーなどを販売するほか、北欧から仕入れた妖精の置物や燭(しょく)台などを設置。「自身の部屋のような空間にしたい」と話す。
7月には、八戸市のラジオ放送局「BeFM(ビーエフエム)」で、妖精に焦点を当てた物語を紹介するラジオ番組を始める。タイトルは「ベッドタイムストーリー ロナとおとぎの森」。毎週木曜21時に放送する。
ロナさんは「自分の好きな妖精の世界に没頭できる場所としてアトリエを作った。優しい妖精や怖い妖精を描いて、いろいろな人に伝えていきたい」と話す。
営業時間は10時~16時30分(土曜は14時~17時)。