八戸市のJR陸奥湊駅周辺地区の住民たちで組織する「陸奥湊駅通り地区まちづくり協議会」(駒井庄三郎会長)が9月21日、市営魚菜小売市場(八戸市湊町)で第1回の「陸奥湊キッチン」を開催した。
同市場は、かつて「八戸市民の台所」として親しまれ、観光客も多く訪れていたが、老朽化が進み、耐震補強も必要となり、八戸市が改修工事を決定、早ければ本年度にも着工、2022年度には供用開始を目指す。
「陸奥湊キッチン」は改修計画の決まった市営魚菜小売市場や駅前地区の活性化の一環。自粛ムードの中、市民に陸奥湊の魅力を再認識してもらい、再開発計画の新たな魅力の創出を目指すのが目的。
この日は市内でお粥とアジアンスイーツカフェが人気の「ピロチュン」(南白山台)が手掛けた「陸奥湊の海鮮がゆ(ホタテ、いくら、うに入り)」が提供され、30人以上の市民が特別な味を堪能した。市場に訪れていた70代の女性は「気になって食べに来たがおいしい。来月以降も楽しみ」と話す。
同協議会企画・広報担当の大粒来里紗さんは「陸奥湊の通り、商店街、市場が一緒になって、陸奥湊を盛り上げていける企画がしたいと思い、計画した。八戸の台所として陸奥湊は歴史があるが、今は、朝食の時間帯は人気で人も多いが、午後も大勢の人で楽しめないかな、と思い計画した。今回、問い合わせが多く、予想以上の来客だった。ありがたい。来月以降も毎月1回で続ける」と話す。
同キッチンは来年3月まで毎月1回開催予定。八戸市内の料理人が市場内で販売されている魚介類を使ったオリジナルメニューを提供していく。