八戸市の是川中央公園の壁面に「縄文アート」が描かれ、11月3日、完成記念お披露目会が開かれた。
壁面へのペイントは八戸市の是川遺跡発掘100周年を記念した企画「是川縄文アートプロジェクト」の一環。お披露目会は公園内で開かれ是川団地町内連合会(佐々木春雄会長)と是川地区振興会が企画した。高齢化が進む同地区の活性化、世代間の交流を図ろうと展開した。
プロジェクトでは小学生から一般まで広く原画を募集、それを元に八戸学院大短期大学部准教授の佐貫巧さんが、高さ1.7メートル、長さ27メートルの壁面にペイントした。お披露目会には多くの地元住民や、他の地区からも市民が詰め掛け完成を祝った。佐々木会長は「新型コロナの騒ぎの中で、これだけの人たちが集まってくれた。この壁画が地区に活力を与えてくれれば」と話す。その後も、休日には子どもたちが同公園を訪れ、歓声を上げている。
佐々木会長は「是川地区は八戸市内でも一番の高齢者地区。プロジェクトを通じて八戸市内の他の地域の皆さんからも活力をもらって発掘100周年を盛り上げようと企画した。是川縄文館でも『11月3日は縄文の日』と言ってもらったし、今年で終わりではなく、来年以降も新たな企画を立て、地域の活性化を図っていきたい」と話す。