障がい者サポートセンター「くるみの里」(八戸市是川)がサッカーJ3・ヴァンラーレ八戸の新しい応援グッズとして手作りのカスタネットを作成し11月30日、クラブに贈呈した。
この取り組みのきっかけはヴァンラーレのクラブスタッフが、くるみの里が開催していた販売会の会場に足を運んだ際、利用者が手作りで作成し販売していたカスタネットに感銘を受けたこと。今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響により、スタジアムに足を運んだサポーターはこれまで通り声や応援歌を歌っての応援ができない状況で、拍手や手拍子で選手たちを応援している。冬が近づき寒さが厳しくなってくる中、素手での応援が難しくなってきていることから、「手袋を付けていてもJリーグから規制されていないカスタネットであればスタジアムが一体となった応援を送れるのでは」と思い、くるみの里に作成を依頼した。
くるみの里ではヴァンラーレのマスコットキャラクター「ヴァン太」タイプとエンブレムタイプの2種類のカスタネットを各50個、計100個を約1カ月かけて作成した。
贈呈式では利用者を代表して大渡昇太さんが「利用者皆の想いをこめて一生懸命カスタネットを作ったので頑張ってください」とカスタネットを贈呈。選手を代表して受け取ったFWの上形洋介選手は「カスタネットを買ってたたいて応援していただいて、僕たちも精いっぱい頑張ります」と感謝と試合への意気込みを話す。
この日贈呈されたカスタネットは12月6日に行われるヴァンラーレ八戸の今シーズンのホーム最終戦の会場プライフーズスタジアム(市川町)で、1個880円で販売する。ヴァンラーレではこの試合にくるみの里利用者を招待するほか、売上金額の一部からクリスマスケーキをくるみの里にプレゼントすることにしている。