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民謡民舞東北地区大会で南部町在住の奥瀬さん準優勝 番傘巧みに扱う舞いで

準優勝に輝いた奥瀬由衣さんの舞い

準優勝に輝いた奥瀬由衣さんの舞い

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 岩手県遠野市で昨年12月に行われた民謡・民舞のコンクール「日本民謡協会民謡民舞東北地区大会」民舞個人の部で、青森県南部町在住の会社員奥瀬(おくせ)由衣さんが準優勝に輝いた。

賞状を手にする奥瀬由衣さん

 奥瀬さんは南部町名川地区出身。同地区は「手踊りの里」として知られ、明治時代から活発に行われている南部手踊りは同町の無形文化財に指定されている。

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 12月6日に行われた大会では民舞個人の部に出場。237.7点を獲得し、準優勝を手にした。演目は、同町に伝わる「南部七踊り」のうちの一つ「南部荷方節」を選択。番傘を巧みに扱って舞を披露した。

 新型コロナウイルスの影響が地域社会にも広がる中、2020年に踊りを披露できたのは同大会が最初で最後だったという。大会は5月に開催予定だったが、緊急事態宣言の影響で12月に延期。奥瀬さんは前年から出場を決めていたが、今年4月に右足を痛め、コロナ禍の影響も重なり8月末まで練習ができない状況だった。南部荷方節に取り組んだのは3年ぶり。足のけがの不安を抱えながらも「踊れるだけで良い。今年最後の大会を楽しもう」という気持ちで取り組み、準優勝を獲得した瞬間は安堵に包まれたという。大会出場に向けては「有給の取得など、職場の理解も大きかった」という。

 奥瀬さんは家族の影響で手踊りを始め、人前で初めて踊りを披露したのは5歳の頃だった。現在は介護関係の仕事に従事する傍ら、地元の祭りやイベント、大会などで手踊りを披露している。同地区で毎年9月に行われる「名川秋祭り」では9歳のころから山車の上で手踊りを披露。2月の「南部地方えんぶり」では下斗賀(しもとが)えんぶり組の囃子(はやし)方として参加し、後進の指導にも携わる。

 コロナ禍の影響で昨年の名川秋祭りが中止され、今年の南部地方えんぶりも中止されたことについて奥瀬さんは、「子どもたちは祭りに向かって頑張っている。楽しみにしてくれている人もいる。会えないのは寂しい」と話す。「昨年は大会などが無くなり、残念だった。今年は、小さい規模でも良いのでみんなで楽しめるものが増えたらうれしい」とも。

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