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「私たちに会いに来て」-八戸の図書館で「一度も貸し出されていない」新着本フェア

一度も貸し出しされてない本123冊を集めたフェア

一度も貸し出しされてない本123冊を集めたフェア

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 八戸市立南郷図書館(南郷区市野沢、TEL 0178-60-8100)が3月1日、利用者に一度も貸し出しされていない新着本を集めたフェア「わたし達に会いに来て」を始めた。

児童書や絵本は一部の本に人気が集中する傾向があるという

同フェアでは、同館が本年度の新着図書として受け入れたものの、一度も来館者に貸し出しされていない本の中から123冊をセレクトして展示・貸し出しを行っている。

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 同館は2005年に開館。現在の蔵書は約5万冊。毎年3000冊強のペースで新着図書を受け入れている。年間20回以上貸し出される「ベストセラー」もあれば、一度も貸し出しされない本もある。2010年に始めた同フェアは今年で4回目。フェアをきっかけに貸し出しが伸びた本もあれば、相変わらずゼロのままの本もある。

 八戸市の指定管理者制度で同館の運営を委託されている図書館流通センター・チーフの川村梓乃(しの)さんは「ベストセラーや流行の本を多く入れると貸出率は高くなるが、図書館の役割は文化の継承や資料の保存という面もある。両方のバランスが大切」と話す。

 同フェアで並んでいる書籍は、「うまいぞ!シカ肉 捕獲、解体、調理、販売まで」(農村漁村文化協会)、「アートで見る医学の歴史」(河出書房新社)、「英国の鉄道員の制服」(新紀元社)など、専門性が高く読者対象が絞られるものが目立つ。薄手の写真集や資料性の高い本は、その場で読み終えたり、参照して用が済んだりするなど、館内での閲覧・参照はされるものの、「貸出冊数としては統計上はゼロ」と川村さん。

 川村さんは「このフェアは意外な掘り出し物に会えるチャンス。一度も借りられていない本は、きっと寂しい思いをしている」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。閉館日は毎月末日(末日が土日の場合は直前の金曜日)、国民の祝日の翌日(翌日が土日の場合は次の平日)。今月28日まで。

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