八戸市の是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が7月27日に世界遺産登録されたことを受け7月28日、登録記念セレモニーが八戸市庁で行われた。
セレモニーでは、小林眞八戸市長と八戸縄文保存協会の栗村知弘会長があいさつした後、くす玉割りと万歳三唱を行い、会場一体で喜びを分かち合った。
北海道・北東北の縄文遺跡群は北海道、青森県、秋田県、岩手県に点在する17の遺跡で構成されている。1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を伝える貴重な文化遺産。是川石器時代遺跡は、一王寺遺跡、堀田遺跡、中居遺跡の3つの遺跡で構成されている。縄文時代晩期の中居遺跡では、集落は小規模だが、居住域、墓域、捨て場、配石や盛土など多様な遺構が発見されている。
小林市長は「これまで、長い年月に渡って取り組んできたことを振り返ると本当に感慨深い。多くの皆さんが、熱心に取り組んできたおかげで世界遺産登録につながったと思う。今後、遺跡のある各自治体と連携しながら、後世に継承していくための保存、活用の取り組みを頑張ってやっていければ」と話し、栗村会長は「世界遺産登録されて本当によかった。関係者には心からお礼を申し上げたい。今後、遺跡の活用が大きな課題になるが、行政も民間団体も一緒になって考えていきたいと思っている」と話した。