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八戸市の市民活動グループ「まちぐみ」が総務大臣賞 「なんか楽しそう」を街中に作り出す

「まちぐみ」の「組長」山本耕一郎さん

「まちぐみ」の「組長」山本耕一郎さん

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 八戸市の市民活動グループ「八戸市中心街まちぐみ」が公益財団法人あしたの日本を創る協会が主催する「令和3年度あしたのまち・くらしづくり活動賞」の総務大臣賞を受賞した。

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 「まちぐみ」は2014(平成26)年に、八戸ポータルミュージアムはっち(八戸市三日町)と、アーティストの山本耕一郎さんによってスタートしたプロジェクトで、はっち館内の椅子を活用しての南部菱刺し体験や、高校生との南部せんべいカフェの出店、コロナ禍以降でも医療従事者に感謝の気持ちを伝える青のフラッグ作成などの活動を行ってきた。メンバーである「組員」も老若男女幅広く約530人を数える。

 今回受賞した「あしたのまち・くらしづくり活動賞」は、全国各地で展開する「活力ある地域づくり・くらしづくり・ひとづくり活動」に取り組む地域活動団体や企業などの活動を表彰するもので、1987(昭和62)年に「ふるさとづくり賞」として創設され、2005(平成17)年から現在の名称になっている。今年は全国から271団体から応募があり、内閣総理大臣賞1件、内閣官房長官賞1件、総務大臣賞1件、主催者賞5件、振興奨励賞20件が受賞した。

 まちぐみはこれまでも2016(平成28)年に青森県が主催する「第8回ふるさとあおもり景観賞 まちづくり活動部門最優秀賞を、2019(平成31)年には共同通信社が取材する「第9回地域再生大賞 ブロック賞」を受賞している。

 山本さんは「とても励みになるし、今後またがんばっていこうという気持ちになっている。一緒に活動してくれる組員と喜び合える機会をもらえてとてもうれしい」と話す。「今後はまちぐみラボ2階をシェアアトリエとギャラリーにしようと作業を行っている。コロナ禍でも高校生や卒業生たちとオンラインで交流できているので、その関係をこれからもつなげていきたい」とも。

 「まちぐみラボ」前に設置している自動販売機では、全国各地から取り寄せた個性豊かなジュースやご当地ドリンクを販売している。先日、6年間稼働した初代の販売機が故障してしまったが、市内で自販機を扱う企業の協力で、2代目を設置した。山本さんは「これを目当てに八戸に来る方や、大人買いをする方もいて驚いている。前の自販機同様に組員でまたペイントしたい」と話す。

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