日本サンライフ終身身元保証協会(八戸市青葉)が作成した「八戸市マイライフノート」が現在、八戸市庁別館1階の市高齢福祉課窓口などで配布されている。
同協会は2020年に青森県から居住支援法人の指定を受け、主に独り身の高齢者の入院や施設への入居の身元保証や緊急連絡先、万が一の葬儀や納骨などの手続き全般を家族の代わりとなって支援している。
利用者自身の今後や残された家族の心配をする声が多く寄せられていることから、不安や心配を取り除くためにエンディングノートの作成に着手。利用者や市高齢福祉課、介護の現場で働く人などの意見を取り入れ、スマートフォンやSNS、ネットバンキングのIDやパスワードなど「デジタル遺品」や延命治療への方針などの項目を取り入れている。
1月から配布を開始したところ、反響は大きく、増刷を望む声や、高齢者だけでなく幅広い年齢層からもノートを求める声が届いている。
同協会の大西由里英さんは「残された家族のことを思う人の声に応じた。書き込みやすさはもちろん介護や福祉の現場の人の声を元に作成したので、ぜひ役立ててほしい」と呼び掛ける。
ノートは市高齢福祉課の窓口のほか市内12カ所の高齢者支援センター、総合保健センター内の介護予防センターなどに設置している。今後は依頼を受けた地域の町内会への配布も検討している。