予約制の絵本店「絵本とサンポ」(十和田市西四番町)が3月30日、オープンした。
店主の関口綾さんは昨年8月、仙台からに夫の地元・十和田市に移住。移住を機に何か新しいことを始めたいと、絵本店の開店を決意した。新たな挑戦を夫も賛成してくれ開店の運びとなった。
店内はの壁は白地で床は木目。靴を脱いで座りゆっくりと過ごすことができる。絵本は新刊と中古を取り扱い約300冊をそろえ、季節ごとに入れ替える。中には非売品もあるが、店内で閲覧することができる。ボードゲームや木のおもちゃも用意し、子どもも楽しく過ごせるよう工夫する。
カフェインレスを中心としたドリンクメニューも用意する。デカフェのコーヒーや紅茶など、妊娠中や授乳中の人を意識したメニューもある。小さい子どもがドリンクをこぼしたりする心配に配慮し、カップ置き場を各所に設置。子育て中で時間を取れない利用者もゆっくりしてもらえるように配慮する。
関口さんは元保育士で、来店した子どもと遊ぶことも多く、利用者からは「子どもを見てくれたので、じっくりと絵本を選べた」という声も上がる。
関口さんは「私も現在、子育て真っ最中。子どもを抱っこしながらの子育てはとても大変だと感じている。現在はゆっくりしたおうち時間の提供を目的としているが、地域のマルシェに出店するなど『外で絵本と出合う』機会も企画したい。身近なところに絵本が現れる仕掛けを考えていきたい」と話す。「今後、営業日・営業時間を増やすことを検討している」とも。
感染症対策として、1時間ごとに換気と消毒を行い、最長45分間の利用で15分間の清掃を行っている。
営業時間は10時~15時30分。土曜・日曜・月曜・祝日定休。入店無料。予約はホームページで受け付ける。