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八戸で全国各地の虎舞について学ぶ講座 八戸三社大祭との歴史も学ぶ

「虎舞について学ぼう」の様子

「虎舞について学ぼう」の様子

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 全国各地の虎舞の文化について学ぶ講話「暮らし学アカデミー 虎舞について学ぼう」が6月5日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で行われた。

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 講師は、八戸三社大祭の行列に参加している左比代虎舞代表の佐々木良市さんが務めた。 講話では、佐々木さんが自ら調べた虎舞の歴史や全国各地の分布、地域ごとの特徴について、写真や動画を交えながら解説。八戸三社大祭に関する記録では、1820年の法霊社(現おがみ神社)のみこし渡御に鮫地区の虎舞が参加したことに触れた。

 虎舞は太平洋沿岸の港町や漁村を中心に11県25市町村で伝承され、大漁や航海安全の意味合いがあるという。「虎は千里行って千里帰る」とのことわざにも触れ、「漁師の家族にとっては無事帰港することが何よりの祈願だったのではないか」との見解を示した。

 八戸三社大祭は2020年、2021年、2022年の3年連続で山車やみこしの運行が見送られている。コロナ禍前、左比代虎舞では月に1回のペースでイベントなどに出演してきたが、現在は定期的な練習も行っていないという。

 佐々木さんは「子どもたちは3年で生活環境が大きく変わっている。これまでは子ども同士で教え合ったりしていたので苦労なく続いてきたが、3年も途切れると状況が変わってくる。はじめからのやり直しになると思う」と危機感を示した。

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