近代や現代のさまざまなガラス瓶を集めた特別展「透明なうたかた ガラスびんに映った近現代」が10月8日から、八戸市博物館(八戸市根城)で開かれる。
同展は暮らしの身近にあるガラス瓶を時代の流行や物流、製品に関する歴史を知る貴重な資料と捉え展示するもの。盛岡市遺跡の学び館収蔵の「ウランガラスのポマード瓶」や「金平糖(コンペイトウ)瓶」、岩手県立博物館所蔵の助産道具として使われた瓶、八戸城跡から出土した牛乳瓶など約300点を展示。明治から昭和の瓶製品から、当時の流行や人々の生活、社会の変化などを読み解く。
展示品のうち第2次世界大戦以降製造されていないウランガラスを使った瓶は紫外線を当てると緑色に発光するようになっていて、実際に紫外線を当てて発光する様子を観察できる。
会期中は、八戸製氷冷蔵が製造する「三島シトロン」の製造工場を見学する館外講座や、青森県におけるラムネとサイダーの歴史を紹介する講演会なども予定する。
同館学芸員の市川健夫さんは「展示ではガラスとは何か、遺跡から見つかったガラス瓶、懐かしのガラス瓶、命をつなぐガラス瓶などテーマ別にいろいろな視点から展示している。ご家族で来館いただければ」と呼びかける。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=300円、大学生・高校生・八戸市在住の65歳以上=150円、中学生・小学生=50円、八戸市内の小中学生無料。期間中の休館日は10月11日、17日、24日、31日、11月4日、14日、21日。11月23日まで。