歴史的建造物にキッチンカーや八戸市内の飲食店が出店する食のイベント「更上閣に『おいしい』がやってくる」が現在、更上閣(八戸市本徒士町)で開かれている。
更上閣は1897(明治30)年ごろから大正時代にかけて建築・改築された近代和風建築の邸宅で、現在は国の登録有形文化財に指定されている。
イベントは「更上閣のにぎわい創出の実証実験(トライアル事業)」として八戸市まちづくり文化スポーツ部文化創造推進課が主催。事業は「更上閣をさらに知ってもらい、活用してもらう」目的で行う。
日替わりで市内飲食店8店が出店する「ガーデンレストラン」では、ドーナツやカレーのキッチンカー、更上閣に近い飲食店から届く焼きたてのピザなどを提供している。
昼時に訪れた会社員や親子連れでにぎわい早々に完売する店舗もあった。芝生の中のベンチや中庭に置かれたテーブルで買い求めたばかりのグルメを味わう姿も見受けられた。
同課課長の下斗米一哉さんは「トライアル事業として初めて行った。来年も春と秋、外で飲食が楽しめる時期に開催したいと思っている。市中心部において唯一まとまった緑地を持つ場所であるため、芝生にじかに敷物を敷いて楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は11時~14時。入場無料。10月24日まで(23日は出店なし)。