果物・野菜の種と土・粘土を混ぜた泥団子「種ばくだん」を作るガーデニング体験が6月5日、八戸学院聖アンナ幼稚園(八戸市青葉3)で行われた。
6月5日の「世界環境デー」に合わせ、環境に興味関心を持つ心を育てようと実施。参加した年長組の園児13人は、食べ終えた果物・野菜、花などの種を自宅から持ち寄り、「楽しい」などと笑顔を見せながら粘土の中に手を突っ込んで混ぜ合わせ、鶏卵ほどの大きさに丸めて「種ばくだん」を作った。数日乾燥させて完成するという。
異なる種類の種を1つの泥団子に混ぜ合わせる種ばくだんを通して、「一つ一つ個性があり、芽を出す時期・成長具合が異なることを子どもたちに伝えたい」と同園関係者。
取り組みは2021年から実施。山西幸子園長は「初めはカラスに種を食べられて芽が出なかった」と振り返る。試行錯誤を繰り返し、3年目を迎えた今年、「乾燥させてからまくと食べられないことが分かった」という。今後は、同園の恒例行事として実施していく。
同日は、完成した種ばくだんの植え付け作業も実施。園児らは夢中になって種ばくだんを畑に転がした。つき組の田村壮真(そうま)くんは「梅やピーマンの種を入れた。作るのは難しくなかった。またやりたい」と笑顔を見せていた。
山西園長は「この後、どんどん芽が出ることを子どもたちと楽しみにしたい。成長した時、今日のことを思い出して地球を大事にする気持ちを持ってほしい」と期待を込める。