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陸奥八仙を楽しむための酒器「酒器仙」発売 八戸酒造と津軽びいどろがコラボ

北洋硝子が陸奥八仙をイメージして作った酒器「酒器仙」

北洋硝子が陸奥八仙をイメージして作った酒器「酒器仙」

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 青森の地酒「陸奥男山」「陸奥八仙」を製造する八戸酒造(八戸市湊町)と青森県伝統工芸品に指定されるガラス製品「津軽びいどろ」を製造する北洋硝子(青森市)がコラボした酒器「酒器仙(しゅきせん)」が6月23日、発売される。

「酒器仙」で乾杯する「あおもりの地酒アンバサダー」の宮崎紘奈さん、石岡知華さん、小林瑛里子さん

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 「四季を感じるハンドメードガラス」を基本コンセプトに津軽びいどろを製造する北洋硝子。陸奥八仙「ピンクラベル」には「果(か)の風」、「ISARIBI(いさりび)」には「海の灯(あかり)」、「特別純米」には「常(とわ)の緑」の3種類の酒器を作った。両社は2017(平成29)年から親交を深めており、今回のコラボに至った。

 22日、報道陣向けに開いた「お披露目会」には北洋硝子の壁屋(かべや)智則社長、親会社「石塚硝子」(東京都江東区)デザイナーの木下慶二さん、八戸酒造の駒井秀介(ひでゆき)専務が出席。

 「八仙をより楽しむための酒器を目指した」と木下さん。八戸酒造が陸奥八仙に込める「飲む人に酒仙(しゅせん)の境地で酒を楽しんでほしい」との思いを受けて「酒器仙」と名付け、飲み口や香りが楽しめるようこだわった。「果の風」はピンクラベルの「果実のような味わい」を引き立てるため、「チューリップ型の形状にし、口に当たる部分を外に広げた」という。「海の灯」は青・黄・乳白色の模様をちりばめたり、酒器の底に凹凸を設けたりして、色・光の屈折で夜の八戸港に漁船が浮かぶ様子を表現した。「常の緑」は「定番として親しまれる特別純米の普遍性」を常緑樹に見立てた緑色で表現。口に当たる部分を八角形にし、「辺で飲んでも、角で飲んでも、酒のおいしさを新鮮に感じてもらえるようにした」という。

 「私のわがままで、口に当たる部分を薄くしてもらった」と駒井さん。試作品で試飲会を開くなど、開発に協力したという。「それぞれの酒の特徴が器で表現されている」と自信を見せる。

 お披露目会には青森県酒造組合から「あおもりの地酒アンバサダー」も同席。1期生の石岡知華さんは「全てかわいい。それぞれの器に3種類の酒をつげば何通りも楽しめると思う」、2期生の宮崎紘奈さんは「光を当てた時の色合いが美しい。飲み慣れている人でも新しい発見がありそう」、3期生の小林瑛里子さんは「酒器によって飲み口や味が変わって感じる」と、それぞれ話す。

 壁屋社長は「青森の魅力を全国に向けて発信するものづくりをしていきたい」と話し、木下さんは「青森は自然が豊か。青森の素晴らしい酒をより楽しんでほしい」と呼びかける。

 価格は4,400円。八戸酒造の直売所、津軽びいどろ東京ミッドタウン八重洲店(東京都中央区)、津軽びいどろオンラインショップで扱う。

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