4年ぶりに通常の規模で開催される青森を代表する夏祭り「八戸三社大祭」を前に、八戸市水産科学館マリエント(八戸市鮫町)で現在、企画展「水の中の三社大祭」が開かれている。
海の生き物について学ぶことができる同館。同展は、八戸三社大祭の時期に合わせ「マリエントならではの三社大祭」を楽しんでもらおうと毎年開催する恒例企画。
今年は八戸三社大祭の山車や郷土芸能などと、名称・姿に共通点のある魚をスタッフが選んだ。「海の馬」と呼ばれるタツノオトシゴの仲間「ウィーディー・シードラゴン」を郷土芸能「高館駒踊り」に見立て、夏祭りの風物詩「金魚すくい」を金魚で表現するなど、「祭りのきらびやかな様子」をイメージした展示が並ぶ。
八戸三社大祭の「名物」となっている「風流(ふりゅう)山車だし」をイメージした水槽も。淡水魚と海水魚を同じ水槽で飼育できる「好適環境水」を使い、金魚の仲間の淡水魚「コメット」と海水魚「マアジ」が一緒に泳ぐ姿を見ることができる。同館スタッフの中屋敷一刀さんは「淡水魚と海水魚が一緒に泳ぐ不思議な姿を見られるのが今回の見どころ。けんかしないように、同じサイズや似た形の2種類を組み合わせた」と話す。「魚が水槽の中で仲良く泳いでいる姿と、山車に見立てた水槽をぜひ見てほしい」とも。
開館時間は9時~18時。入館料は、一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円、65歳以上=150円、未就学児無料。8月31日まで。