4年ぶりに開かれる「第31回南郷サマージャズフェスティバル2023」を盛り上げようと、八戸で活動する「八戸ジャズ楽団」がフェス当日の7月29日、「サプライズ企画」を行う。

八戸ジャズ楽団の練習の様子

　ジャズグループ「マンハッタン・ジャズ・クインテット」のリーダーとして知られるジャズピアニスト・作編曲家デビッド・マシューズさんも参加する同楽団。八戸市内のジャズミュージシャンとマシューズさんが、小学生～高校生にジャズ演奏のノウハウを指導。過去には同ジャズフェスの前夜祭のほか、市内の祭り・イベントにも出演経験がある。

　4年ぶりに開かれる同フェスを盛り上げようと、2つの「サプライズ」を企画。同日10時、フェス主会場のカッコーの森エコーランド（八戸市南郷中野）で営業するジャズ喫茶・ライブハウス「ジャズの館南郷」で「南郷ジャズフェスティバル応援ライブ」を開く。小学生～高校生のメンバー、社会人のメンバー、マシューズさんがジャズの定番曲を披露する。入場無料。申し込み不要。

　12時5分からは同フェス主会場の「屋台村ブース」に移動し、ゲリラライブを実施。会場を訪れたファンをジャズ演奏で歓迎。マシューズさんも出演し、同フェス4年ぶりの再開を祝う。

　同フェスは1990（平成2）年から開催。東日本大震災が発生した2011（平成23）年も開催し、2019年には30回目を迎えた。2020年～2022年、コロナ禍で初めて中止に。同実行委員会は今年1月1日、「南郷ジャズフェスティバルからのお知らせ」と題した動画で今年のフェス開催を宣言していた。

　「南郷ジャズを盛り上げようと企画した」と同楽団の藤田直哉さん。同フェスで「サプライズ企画」が行われるのは、25回目を迎えた2014（平成26）年に市民有志が企画したフラッシュモブに続き2回目。トランペット・ボーカルを担当する高校3年の三浦優月（ゆづき）さんは「今までの八戸ジャズ楽団とは違う、レベルアップした姿を見てほしい」と力を込める。

　藤田さんは「子どもたちは、大人でも難しいチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーの曲に挑戦する。ジャズの核である即興演奏を届けたい」と来場を呼びかける。

　マシューズさんはジャズ・ボーカルの故ジョン・ヘンドリックスさんが言い残した言葉に例え、「言いたいことはただ一つ、それは『リッスン（聴いてくれ）』」と話す。

　同フェスの開催時間は12時30分～20時ごろ。入場料は、前売り＝6,000円、当日＝7,000円。高校生以下無料。