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南郷ジャズで婦人会の「ぶっかけそば」復活へ 4年ぶりの提供に向け準備万端

南郷サマージャズフェスティバルの会場で「ぶっかけそば」を提供する南郷婦人会のメンバー(過去の写真)

南郷サマージャズフェスティバルの会場で「ぶっかけそば」を提供する南郷婦人会のメンバー(過去の写真)

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 八戸市南郷地区で活動する南郷婦人会が7月29日、「第31回南郷サマージャズフェスティバル2023」で「名物」とされる「ぶっかけそば」を4年ぶりに復活させる。

会場で提供する「ぶっかけそば」(過去の写真)

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 コロナ禍の影響で2020年~2022年は中止に追い込まれていた同フェス。同婦人会の「ぶっかけそば」は、同地区で生産する「南郷そば」をアピールしようと第2回のフェスが開かれた1991(平成3)年に提供を始め、約30年、「南郷ジャズの味」として来場者に親しまれてきた。「南郷ジャズの日にしか食べられない味」と見上洋子会長。4年ぶりの開催を受け、同婦人会は物価高騰・高齢化の影響のあおりを受けながら「復活」に向け準備を進めている。

 同婦人会にとってフェス当日は「勝負の日」と見上会長。事前の打ち合わせ、前日の準備、フェス当日、翌日の片付けを「みんなで元気に頑張れるように、気合を入れている」と話す。

 今年は480食を提供する予定。価格は「650円に抑えた」という。南郷産のそば粉をこの日のために打った麺を使う。作り置きをせず、フェス当日に会場から約150メートル離れた陸上競技場管理棟で常にゆで続け、ゆでたそばはすぐに会場に届ける。管理棟とフェス会場の販売ブースの間を「そばを持ったお母さんが走ってピストン輸送する」と言い、メンバーは「勝負の日」に向け準備に余念がない。

 こだわりはトッピングにも。ゆで終えたそばは氷水で冷やし、山菜、刻みのり、大根おろしをのせる。「ふたを開けた時にきれいに見えるように工夫している」と同婦人会メンバー。南郷商工会(八戸市南郷市野沢)が贈答用で販売するタレを使う。メンバーは「トッピングを見てから、タレを直前にかけて食べてほしい」と話す。

 4年ぶりに開かれる同フェスは、旧南郷村の地域振興をけん引してきた。長年の活動の中で「来場客の中には顔見知りも増えてきた」と見上会長。「帰り際に『お母さん、来年も来るから元気でいろよ』と声をかけられることも多い」と言い、4年ぶりのフェスで「再会を楽しみにしている」と話す。

 見上会長は「私たちは南郷を背負っているという気持ちでフェス当日を迎える。(4年ぶりのフェスに)強い気持ちで臨みたい。ぜひ、勝負の味を楽しんでほしい」と呼びかける。

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