八戸ジャズ楽団による「能登半島地震復興支援チャリティーライブ」が2月23日、ジャズの館南郷(八戸市南郷中野)で開かれた。
小学生~高校生・社会人のメンバー10人が活動する同楽団。八戸在住のジャズピアニストでデビッド・マシューズさんが「校長」を担当し、ジャズ演奏に取り組む。被災地の復興のために何かできないかと考え、2カ月に1度実施しているという同店での定期コンサートをチャリティーライブに切り替えて実施した。
演奏は「シングシングシング」「Beautiful Love」などアンコールと合わせ11曲を披露。雪の降る中、会場には80人を超える市民が詰めかけた。観客はジャズの演奏や歌声に酔いしれ、ドラムを担当する小学生の男の子がアドリブ演奏を繰り広げると盛大な拍手が湧いた。観客から寄せられた4万2,313円は、日本赤十字社を通して被災地の支援に充てられる。
演奏指導を担当する藤田直哉さんは「東日本大震災を経験しているので、このチャリティーライブを通して被災地へ元気を届けたい」と話す。「現在、市内の学校の吹奏楽部で子どもの数が減り、活動の継続が難しい学校が多いと聞く。ジャズ楽団はいつでも団員を募集しているので、興味がある楽器経験者はぜひ連絡してほしい」とも。
同楽団は3月10日、「東北フリーブレイズ応援ライブ」をフラット八戸(尻内町)で行う予定。