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androp15周年記念した日本酒、八戸酒造が発売 曲の歌詞を商品名に

「第10回八仙を愉しむ会」に参加した530人の市民・日本酒ファンと乾杯する内澤さん

「第10回八仙を愉しむ会」に参加した530人の市民・日本酒ファンと乾杯する内澤さん

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 八戸出身の内澤崇仁さんがボーカル・ギターを務める音楽グループandropの結成15周年に合わせて製造された日本酒「八仙 乾杯をしよう 僕らはきっとよくやった」が6月6日、八戸酒造(八戸市湊町)から発売される。

ラベルにはandropの曲「Toast」の歌詞をちりばめた

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 2008(平成20)年の結成から15周年を迎えたandropを祝おうと青森の地酒「陸奥八仙」を製造する同社が内澤さんに声をかけ実現した。同社がアーティストとコラボした商品を発売するのは初めて。発売日は、同グループが15周年を記念してEX THEATER ROPPONGI(東京都港区)で開くライブ「A+(エープラス)」の開催日に合わせた。普段は酒を飲まない人にも楽しんでもらおうと、かんきつ系の香りと発泡感が楽しめるようにした。

 商品名は同グループが昨年8月に発売したアルバム「gravity(グラビティ―)」の収録曲「Toast(トースト)」の歌詞から取り、ラベルのデザインにも歌詞をちりばめた。内澤さんによると「乾杯」を意味する曲名は、同社の焼酎「陸奥八仙青森ヒバCaskトースト」の商品名からも着想を得ているという。内澤さんは「コロナ禍を乗り越えてきた中で『みんなよくやった』とたたえ合おうと作った曲。飲み終わった後も記念として取っておけるように、歌詞をちりばめたデザインにした」と話す。

 仕込み、瓶詰めなどの酒造りの工程に内澤さんが参加した。専務の駒井秀介さんは「せっかくなので内澤さんにラベルだけでなく酒造りにも参加してもらった」と話す。内澤さんは「体力だけでなく、計算して日本酒が造られていることを目の当たりにした。試行錯誤して納得できるものを作る点で、音楽と酒造りは似ていると感じた」と振り返る。

 完成した酒は5月24日、同社が八戸プラザホテル・アーバンホール(柏崎1)で開いたイベント「第10回八仙を愉(たの)しむ会」で乾杯酒として提供された。内澤さんは会場でandropの曲の中から「Yeah!Yeah!Yeah!」と「Toast」を歌い上げ、詰めかけた約530人の市民や日本酒ファンと乾杯し、酒の完成を祝った。

 会場で酒を試飲した青森県酒造組合「あおもりの地酒アンバサダー」の小林瑛里子さんは「スパークリングワインのような印象。何かを達成した時など『自分たちは頑張った』という場面で飲みたい」と話した。

 内澤さんは「生まれ育った八戸を出て音楽活動を続けてきた。八戸を代表する酒蔵と一緒に同じ物を作ることができたことは光栄。酒の菌に『おいしくなれよ』と話しながら酒を造った。飲みやすい酒が完成したので、日本酒が苦手な人にも飲んでほしい」と話す。「これからも皆さんにわくわくしてもらえるような活動を続けていきたい」とも。

 容量は500ミリリットル。アルコール度数は9%。価格は2,750円。3000本限定。同社の直売所やオンラインショップ、一部の小売店で販売するほか、オンラインショップで予約を受け付ける。

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