がんの啓発イベント「リレーフォーライフジャパン八戸2024」が6月15日、八戸まちなか広場マチニワ(八戸市三日町)を主会場に開かれた。
リレー方式で夜通し歩き続けることでがん患者や家族への支援を呼びかけるリレーフォーライフは、1985(昭和60)年、アメリカ人の医師が24時間走り続けながら米対がん協会への寄付を呼びかけたことが始まりとされる。八戸では「リレーフォーライフジャパン八戸実行委員会」が行い、今回で9回目を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年までは市内の運動公園などを主会場に、24時間歩き続けることで支援を呼びかけていたが、4年ぶりに開催した昨年からはマチニワに会場を移し、正午から19時30分まで行っている。
この日は、活動のイメージカラーだという紫色「ドーンパープル」のポロシャツを着たボランティアスタッフや参加者が中心街を歩く「街中ウオーク」で活動への理解を呼びかけたほか、マチニワでは青森労災病院(白銀町)の真里谷靖医師による講演や、「サバイバー」と呼ばれるがん経験者や患者による対談が行われた。ステージではフラダンスやゴスペルが花を添え、会場は和気あいあいとした空気に包まれた。
実行委員会の小渡章好事務局長は「大勢の市民が勉強したり遊んだりして、楽しく過ごしてくれた。商店街の支援や協力で、街中ウオークも実施できた。参加者も昨年より大幅に増え、心から感謝している」と話す。