史跡根城の広場(八戸市根城)のシダレザクラの開花が10月24日、確認された。
根城は1334年に南部師行が築城したとされ、国の史跡に指定される。復元された安土桃山時代の城の周辺に植わる155本のシダレザクラは、近年は4月中旬から下旬に見頃を迎え、市民や歴史ファンの目を楽しませている。
10月24日、八戸市博物館(同)の職員がシダレザクラに複数の花が咲いているのを確認。同史跡のXアカウントに写真を投稿すると、「季節を忘れちゃったのかな」「来週から11月なのに」(以上、原文のまま)などの反応があった。同館の職員は「これまでは気付かなかっただけかもしれないが、この時期にシダレザクラが咲いたのは初めてだと思われる」と話す。
26日には、無料エリア「薬草園」周辺で花が咲いているのが確認された。訪れた市民は季節外れの花を珍しそうに眺めていた。
同史跡の歴史解説を担う史跡根城ボランティアガイドグループの男性によると、シダレザクラは10年ほど前は5月中旬に咲くことが多かったが、年々開花が早まっているという。男性は「10月に入っても気温が高い日が多く、葉が紅葉する前に茶色く枯れているものもある。今年は木々の様子が違う」と話す。「11月上旬には本丸の大イチョウが見頃を迎える」とも。
開場時間は9時~17時。本丸の入場料は、一般=250円、高校・大学生=150円、小中学生無料。月曜定休。