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八戸にカレー店「カタルカ」 4時間かけ炒める具材、スパイスは10種類以上

ポークカレーには青森県産ガーリック豚を使う

ポークカレーには青森県産ガーリック豚を使う

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 カレー店「カタルカ」(八戸市内丸3)が1月6日、八戸市美術館(八戸市番町)近くにオープンした。

店の外観

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 茨城県出身の柄崎理智さんが店主を務める同店。長年市民に親しまれたカレー店「Curry Studio DeeDee」の店舗跡にオープンした。店舗面積は約10坪。席数は15席。1~4人用のテーブル席やカウンター席を用意する。店名は、少量の油でスパイスやニンニクなどを熱して香りを引き出すインドの調理方法「タルカ」と、手品などで使われる呪文「アブラカダブラ」を組み合わせた。

 ランチメニューは、岩手県の「あべどり」を使ったチキンカレー(800円)、青森県産ガーリック豚を使った「ポークカレー」(900円)、インドカレーをベースにした「本日の豆と野菜のカレー」(800円)などを用意。ルーは、青森県産ニンニク、ショウガや香味野菜、国産のタマネギをあめ色になるまで約4時間炒め、カルダモン、クローブ、ターメリックなどばいせんしたスパイス10種類以上を加えて仕上げる。ルーの辛さは「マイルド」「中辛」「辛口」から選べるようにした。「スパイスは漢方薬の原料としても活用されており、食べると体の中から温まるとされる。お薦めは辛口」と柄崎さん。

 ドリンクは、「チャイ」「コーヒー」「ラッシー」「リンゴジュース」のほか、8種類の異なる味を用意する発酵ジンジャーエール(600円)も提供する。日替わりのデザートはホールを担当する柄崎さんの妻が作る。「クローブ香るりんごといちじくのジャム包み全粒粉クッキー」(150円)が人気だという。

 ディナータイムには酒のほか、鮮魚店が立ち並ぶ陸奥湊地区が好きだという柄崎さんがその日に仕入れた魚を使ったメニューを提供する。

 柄崎さんは幼少の頃から家族で通ったカレー店でスリランカカレーの魅力を知ったことがきっかけで、食に関わる仕事に携わってきた。2007年(平成19年)、東京都内のインド料理店「ムンバイ」では従業員がほぼインド人という中で、日本人として初めてになる副料理長を4年務めたといい、その後も青果、総菜、カフェなど、食に関する仕事を経験したという。妻の実家がある青森県を度々訪れる中で陸奥湊地区が気に入り、八戸に移住することを決めた。カレー店を開業するため場所を探していた時、偶然空き店舗の情報を聞きつけ、開業を決めた。

 店内にはギャラリーを設けており、申し出があれば作品を展示することができるという。この春には店内でのジャズライブも予定する。

 「DeeDeeの内装はそのまま。この場所でオープンできたのは運命だと思った」と柄崎さん。「スパイスをたっぷり使っている。体の内側から元気になるカレーをぜひ食べに来てほしい」と呼びかける。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~21時。休業日はインスタグラムで知らせる。

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