
みちのく潮風トレイルの玄関口「蕪島」に隣接する蕪島物産販売施設かぶーにゃ(八戸市鮫町)が5月1日、リニューアルオープンした。
2020年にオープンし、これまでに約92万人が来場した同施設。土産品を扱う物販スペースと青森県や三陸の食材を使ったフードを提供する飲食スペースがあり、蕪嶋神社(同)の参拝客や観光客、蕪島海浜公園を訪れるレジャー客、トレッキングを楽しむ人の集いの場としてにぎわいを見せる。これまで運営していた鮫蕪島物産販売による使用期間が終了し、新たに水産加工業マルヌシ(白銀町2)が運営を担う。
海外のビーチサイドやドライブインを意識し、木目の柄を多く使った内装にリノベーションしたほか、従業員の衣装をデニム素材のエプロンで統一。「Kabu-nya」のロゴマークは同神社の鳥居をイメージした濃い赤色に一新した。
飲食スペースは、カウンター席6席、テーブル席12席を用意。カウンター席からは海辺の景色を眺めることができる。海外からの旅行客にも心地よく使ってもらおうと、荷物を置くスペースや、高さの異なる椅子を用意した。
飲食メニューは、ジェラート(450円~700円)や軽食を用意。ドライブ客にも利用してもらおうと、全てテイクアウトに対応する。ジェラートは、地酒「陸奥八仙」の酒かすや「三島サイダー」の愛称で知られる「三島シトロン」など8種類の味を用意。三陸産のタラや県産の長芋を揚げた「フィッシュアンドチップス」(700円)のソースは、ハニーマスタード、タルタルソース、「なんばんみそマヨ」から選べる。同店のお薦めはまぜご飯を使ったおにぎり(330円)。同社の商品「炊き込みごはんの素(もと)」のサバ味を使い、うまみが感じられるようにしたという。
同店の小泉由枝さんは「メニューや商品はどんどん変わる。何度も訪れたくなる施設を目指したい」と話す。今後は、地元・鮫町地区で生産する和牛「さめっ娘牛(こうし)」を使ったウインナーやイカのすり身を使ったイカメンチなどのメニューを追加し、冬季にはポタージュやせんべい汁、ブイヤベースなどの提供も検討しているという。
営業時間は9時~17時。