
青森県南を代表する祭り「八戸三社大祭」が7月31日、前夜祭で開幕する。
発祥から300年以上の歴史を持ち、かつて八戸藩の城下町として栄えた八戸市中心街を古式ゆかしい神社行列、27台の大小さまざまな山車、虎舞や神楽などの郷土芸能が進んでいく様子が見ものになっている八戸三社大祭。例年、7月31日~8月4日の会期中に100万人以上が来場しにぎわう。同時期に行われる青森ねぶた祭(青森市)、弘前ねぷたまつり(弘前市)と並ぶ青森の夏を彩る代表的な祭りの一つとして知られる。
祭りの開幕を目前に控えた30日、吹上地区で130年以上活動する山車組「鍛冶町附祭(つけまつり)若者連」の山車小屋では、完成した山車の上で子どもたちが最後のおはやしの練習に汗を流した。山車の仕掛けが大きく広がりライトアップされると、詰めかけた住民や子どもたちから拍手が起き、5月上旬から山車の制作に取り組んだメンバーは山車を見上げていた。練習後、同山車組責任者の大入和也さんは子どもたちを前に「けがや熱中症のない楽しい5日間にして、今年の祭りを盛り上げていこう」と呼びかけた。
前夜祭では27台の山車が八戸市中心街、八戸市庁前に展示され、子どもたちによるおはやしが披露される。8月1日は神社行列に山車が連なる「お通り」、2日はライトアップされた28台の山車が中心街を進行する中日合同夜間運行や、長者山新羅神社に奉納される馬術「加賀美騎馬打毬(だきゅう)・徒打毬」、3日は神事としてのクライマックスを迎える「お還(かえ)り」、4日は後夜祭が行われる。
開催時間は、前夜祭=18時~21時、お通り=15時~18時40分、騎馬打毬・徒打毬=14時~16時、中日合同夜間運行=18時~20時55分、お還り=15時~18時45分、後夜祭=18時~21時。