「八戸圏域山伏神楽大演舞会」が11月16日、文化教養センター南部会館(八戸市内丸3)で開催された。主催は八戸圏域山伏神楽再興委員会。
山伏神楽に取り組む若手を中心に活動する同団体。館鼻岸壁朝市での「朝市神楽」や、SNSや動画配信サイトを通じた情報発信にも積極的に取り組む。団体名の「再興」は「(神楽は)最高」の意味も兼ねる。
同公演は山伏神楽の魅力を知ってもらい、文化を次の世代につなげようと企画。当日は、鮫神楽、白銀四頭権現神楽、市川神楽、道仏神楽の4団体、八戸東高校(類家1)演劇部が出演した。公演は、演劇部メンバーが神楽をモチーフに創作したという舞踊「「舞麗路(ボレロ)」で幕を開け、各団体が「番楽」「剣舞」「浦島太郎」「山の神」などを披露。終演後は同施設の通路に「権現様」を持ったメンバーが並び、来場者一人一人の頭を権現様がかむ「身固め」をして見送った。
八戸圏域山伏神楽再興委員会の委員長で鮫神楽メンバーの畑中大河さんは「創作舞踊との共演や、皆さんが抱くイメージとは違う神楽の良さを楽しんでもらえたと思う」、八戸東高校演劇部メンバーの川口紅緒さんは「初めての挑戦で緊張したが、練習の成果を出せた。どの舞もきれいで、共演できてうれしかった」と笑顔を見せていた。