八戸の観光名所「蕪島」をイメージした伝統工芸品「津軽びいどろ」を使うグラスの販売が12月20日、蕪島物産販売施設「かぶーにゃ」(八戸市鮫町)で始まった。
2020年にオープンし、蕪島観光の拠点として市民や観光客に親しまれる同施設。青森県の伝統工芸品を身近に感じてもらおうと、ガラス製品「津軽びいどろ」を手がける北洋硝子(青森市)の協力を得て2種類のグラス「うみねこの軌跡」「うみねこの住処(すみか)」を開発した。
どちらも春の蕪島をイメージした透明なグラスで、毎年5月ごろに山肌を覆いつくす菜の花の黄色、海や空の青緑、島に自生する草木の緑を、ランダムなドット柄で表現した。「うみねこの軌跡」はドットをひねったような模様で、海風や波を表現しているという。手触りや口当たりをよくするため表面や飲み口にわずかな凹凸やゆがみがあるデザインにした。
開発を担当した同施設の小泉由枝さんは「菜の花が咲き誇るほんのわずかな期間とウミネコのひなが生まれ最も活気づく時季の良さを表現した。蕪島の風や波を感じて」と話す。「上下逆さに置くことで春の蕪島そのものに見える」とも。
価格は1,980円。数量は300個。同店で扱う。