八戸三社大祭の行列最後尾を務める「華屋台」が8月1日のお通りで復活から20周年となった。
華屋台は、日本舞踊の師範らが華屋台と呼ばれる山車に乗り八戸小唄に合わせて舞う、八戸三社大祭の名物の一つ。明治時代に小中野地区の芸者衆がおがみ神社の行列に参加したことが起源とされる。その後、一度途絶え昭和に入ってから復活するが、再び途絶えてしまう。平成に入り復活の機運が高まり1997年に復活して今年で20周年となる。
昔は芸者による屋台だったが、現在は芸者が減少していることから八戸市内の日本舞踊の師範らが踊りを披露する。現在は華屋台運営委員会が運営し、八戸三社大祭のお通りとお還(かえ)りの最後尾に参加している。
同運営委員会の河原木督悦(とくえつ)会長は、この屋台を引っ張る引き子として参加した直後に、「20年間の出来事や復活に尽力した方々の顔を思い出しながら、久しぶりに一生懸命引いた。20年前を初代とすると、10年後に次代が入って、次々代も入ってきた。この光景を目の当たりにすると、20年の歴史の重さを感じてジーンとくる一日だった」と笑顔で話す。「現在は私たち初代の子どもたちが中心となって運営している。その子どもたち、さらに次の子どもたちに、どのようにこの華屋台を伝えていくのかが、今後の一つの楽しみでもある」と展望も。
華屋台は次回、8月3日のお還(かえ)りで同市中心街で八戸小唄に合わせ舞を披露する。