八戸で市民による演劇公演「うみねこ演劇塾」 ジュニアとシニアで裾野広げる

ジュニア塾の「ウーとムー 冒険への旅立ち ぼくらは仲間ウミネコ軍団!」

ジュニア塾の「ウーとムー 冒険への旅立ち ぼくらは仲間ウミネコ軍団!」

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 八戸市公民館(八戸市内丸)ホールで1月8日、市民による演劇塾定期公演「第5回 うみねこ演劇塾」が開かれた。

シニア塾の「とある駅の… とある2つの物語 待合室3」

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 同公演は2013年から始まり、今回で5回目。同塾は演劇の裾野を広げるために小中学生を対象としたミュージカルを目指すジュニア塾と、60歳以上を対象としたシニア塾で構成する。小中学生で演劇を経験することにより、高校演劇の層を強化することも狙う。

 第1部のシニア公演「とある駅の… とある2つの物語 待合室3」は、鮫(さめ)駅の待合室を舞台に同級生の孫の結婚式に出席するために集まった中学時代の同級生の話と、夜の鮫駅の待合室で出会った後期高齢者の男女のストーリーの2部構成。地元の方言の南部弁を交えたユーモラスな舞台に観客たちは時折笑い声を上げながら見入っていた。

 第2部のジュニア塾はミュージカル「ウーとムー 冒険への旅立ち ぼくらは仲間ウミネコ軍団!」を熱演。同作品は八戸青年会議所制作の絵本「ウーとスー」が原案。同市の蕪島(鮫町)のウミネコが2つのチームに分裂対立。自立の道を選んだシャーク団と観光客のえびせんに依存するウルフ団。ウミネコを狙うノラネコ軍団と、力を合わせて戦うウミネコたちのストーリー。

 小学1年生から中学2年までの総勢27人の力を合わせた元気いっぱいのステージに観客たちは盛んに歓声や拍手を送っていた。

 八戸公民館館長で公演の作・演出を担当した柾谷伸夫さんは「普段、市内で活動している劇団とは違う年齢層の作品。子どもたちやシニアの皆さんの舞台を観る機会は少ないと思う。シニアの皆さんの、肩から力の抜けた自然な演技から成る笑いも良かった」と話す。

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