八戸市津波防災センターが完成 災害時の一時避難や地域防災の拠点に

八戸市津波防災センターの外観

八戸市津波防災センターの外観

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 八戸市が整備を進めていた「八戸市津波防災センター」(八戸市沼館4)が完成し5月1日、同センター「竣工(しゅんこう)式」が行われた。

八戸市津波防災センター内部の様子(2階部分)

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 同センターは地域防災体制強化のために2014年度から総事業費約6億円をかけて整備され、大津波警報発表時の緊急的・一時的な避難施設、大津波以外(地震、大雨など)の災害時における避難所、平常時の防災活動などの場として機能する。

 構造は鉄筋コンクリート造り3階建て、広さは敷地面積3265平方メートル、延べ床面積1497平方メートル。2階の避難スペースの床面高は地区の想定浸水深6.96メートルに対して4メートル高い10.96メートル。収容人数は屋上も使用した場合877人。避難スペースとなる研修室が2部屋、備蓄庫には1人3食分の食料と水、毛布、簡易トイレ、紙おむつや粉ミルク、使い捨ての哺乳瓶などを備える。屋上にも非常用トイレや浸水を避けるための発電機を備える。平常時には、研修室・調理室は防災活動や集会・会議の場として有料で貸し出す。

 同センターの細越敬一郎館長は「地域にセンターができたことで市の防災力の強化につながる。最大7メートルと想定される津波にも耐えられる強固な造りが強み。センターを地域コミュニティーの場としても活用されることを願っている」と期待を寄せる。

 沼館・城下振興会の北山良二会長は「センターを利用した地域の防災避難訓練の計画を早急に立てたい。震災から年月が経つと防災の意識が薄れてきてしまうので、施設が完成したことで災害に対する関心をもう一度持ってもらい、訓練を常時行っていきたい」と防災への意識を引き締める。

 貸館の利用時間は9時~21時。休館日は月曜、12月29日~1月3日。

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