八戸ポータルミュージアム「はっち」で1月8日、日本舞踊親子教室の発表会「文化庁伝統文化親子教室 日本舞踊発表会」が開かれた。
伝統文化親子教室事業は、文化庁が子どもたちに対して民俗芸能、工芸技術、邦楽、日本舞踊、茶道、華道などの伝統文化に関する活動体験・修得できる機会を提供し、全国で毎年3000以上の伝統文化親子教室が開かれている。
同発表会は日本舞踊・花柳流葉昌栄会(花柳葉昌栄会主)が主催。葉昌栄会としては今回が初の発表会で、「親子教室」であることを重視して、子どもたちの作品だけではなく親の踊りも披露した。稽古は昨年6月から月2回のペースで行われ、15回目の今回が成果発表としてのお披露目会となる。
発表会では、母親たちの踊りから始まり、小さい子どもたちの半年間にわたる練習の成果の舞には暖かい拍手が送られた。発表の間には、社中の見応えのある舞踊も披露され観客を楽しませた。館内はお正月の飾り付けの余韻や、一足早い「釣り雛(ひな)」も飾られ、日本舞踊の曲とも相まって和の雰囲気に包まれていた。
練習の成果を披露した根城小3年の工藤志麻ちゃんは「『雨降りお月さん』と『毬(まり)と殿様』を踊った。一生懸命頑張った。楽しかった」、同1年の工藤果乃ちゃんは「『祇園小唄』を踊った。上手にできたと思った。踊り、もうちょっと続けたい」とそれぞれ話す。母親の麻衣子さんは「娘たちの方が緊張していないようで、上手に踊っていた。私の方はとてもとても緊張して足が震えていたけれど、とても貴重な経験をさせていただき楽しかった」と話す。