八戸市の「アート&コミュニティ」(八戸市内丸)が1月初旬、青森県南地方の方言を学ぶことができるCD「あのなっす南部弁」の改訂版を発売した。
同CDは2017年3月に「八戸童話会」(柾谷伸夫会長)が制作し八戸市内の図書館や学校に配布。一般市民から「CDを一般販売してほしい」という声が多かったことから「アート&コミュニティ」が改訂版を300枚制作し発売した。改訂版の制作には八戸童話会が全面協力した。
CDには「だおど風ぁ吹いで、ぼっつぁ飛ばされだ(急に強い風が吹いて、帽子が飛ばされちゃった)」など、77の短い会話例を収録。英会話教材のように標準語と南部弁の会話が交互に流れ、その後に復唱すると南部弁を習得できる。1つのフレーズに1~4個の単語を使い、効率よく南部弁を学ぶことができる。
付属の冊子には全ての会話例と各単語の意味を掲載しており、南部弁初心者でも分かりやすいように工夫する。改訂版では、南部地方の童話「南部昔コ」の中から、「カラスどノロスケ」「フウフウ パタパタ」も収録し、南部弁により深く親しめるようにした。CDの内容を車の中やスマートフォンなどで聴き続けることで、「リスニング力」も向上するという。
八戸童話会会長で八戸市公民館館長も務める柾谷伸夫さんは「家庭で、お子さんやお孫さんとこのCDを聴き一緒に学び楽しみ、南部弁の会話が膨らんでくれたらうれしい」と話す。
CDは1枚1,000円。伊吉書院(河原木)、カネイリ(番町)、木村書店(小中野)、八戸市公会堂で販売する。配送を希望の場合は八戸市公会堂(TEL 0178-44-7171)で受け付ける。