八戸市の浄土宗「願成寺」(八戸市市川町)本堂で2月19日、歌手・白崎映美さんと八戸市出身の作家・木村友祐さんとのコラボレーションライブ「NEW YEAR LIVE in 願成寺」が開かれた。
「上々颱風」のボーカリストとして活動してきた白崎さんは、東日本大震災をきっかけに木村さんの著書「イサの氾濫」に強い感銘を受け、「東北6県ろ~るショー」を結成。八戸市でもこれまでに2度公演を行っている。今回は、木村兄弟の地元である市川地区で、地域に密着した形での公演となる。
公演は同寺の本堂で御本尊を前にして演奏。最後の曲「まつろわぬ民」では、満席の本堂が総立ちになり大盛り上がりとなった。アンコールでは白崎さんのファンを公言する小林眞八戸市長も舞台に呼び込まれ、12月7日・8日に八戸市公会堂文化ホールで行われる「まつわろぬ民」八戸公演をPRした。
木村さんは「地元中の地元の市川町で白崎さんとのライブをやることができた。自分の朗読のやり方もいつもと違い、また違う気持ちが入ったようだ。機会があったらまた聞いていただきたい」、白崎さんは山形なまりも交え、「八戸の皆さん、今日は寒い中皆集まってくれて最高に楽しかった。また12月に会いましょう」とそれぞれ話す。
ステージを鑑賞した50代の女性は「近所から来てもうびっくり。素晴らしいものを見せていただいた」、40代の女性は「木村さんの地元で木村さんが知っている人たちを目の前に自分の作品を朗読するところに、迫力と根っこを感じることができて面白かった」とそれぞれ興奮気味に話していた。