八戸市の「八戸ブックセンター」(八戸市六日町)読書会ルームで2月24日、八戸市内の学芸員が専門的な研究の世界を紹介するトークイベント「学芸員の『ちょっと聞いて!』 真面目に妖怪研究しちゃいます!?」が開かれた。
八戸市内の図書館、博物館、美術館、是川縄文館、街かどミュージアムなどの学芸員有志が集まり結成した「八戸学芸員倶楽部」が主催する同イベント。これまで定期的に集まり勉強会などを行ってきた。
今回はブックトークイベントの1回目として「妖怪」をテーマにマニアックな話題が繰り広げられた。八戸市新美術館建設推進室主事兼学芸員の篠原英里さんをトーク者に、第1部「『妖怪』って何?」、第2部「美術からここまで分かる『妖怪絵解き』」、第3部「イチオシ妖怪本紹介」と約1時間30分にわたる妖怪三昧のイベントとなった。
篠原さんは「実家(徳島県)の近くに、夜になるとおぶさってくるといわれる『おっぱしょ石』という石があったり、徳島には『子なき爺』の話があるし、『鬼太郎』とか『学校の怪談』など妖しげなものが身の回りにあり、そういう魅力に引かれてきた。妖怪研究はライフワークなので、これからも続けていく。トークイベントも不定期にはなるが続けていきたい」と話す。
参加した50代の女性は「妖怪は好き。『鬼太郎』が好きなので興味深い話しが聞けて良かった。こういう話はなかなか聞けない」、60代の男性は「妖怪を真面目に研究している人がいて、研究対象として成り立っていることに驚いた。トークも面白かった」とそれぞれ話す。