八戸市の八戸港フェリーターミナル(八戸市河原木)で4月24日、八戸苫小牧航路に就航する「シルバーティアラ」の船内見学会が行われた。
八戸港と苫小牧港を結ぶ航路シルバーフェリーは「川崎近海汽船」(東京都千代田区)が1973(昭和48)年4月に開設、現在は1日4往復運航する。
4月20日に完工し、同25日から就航するシルバーティアラは、紫がイメージカラーで、総トン数は約8600トン、全長約148.8メートル。航海速力19.7ノットで旅客定員は494人、車輛積載能力は乗用車30台とトラック82台。
快適性とプライバシーを重視し、シンプルで使いやすさを考慮した船内は、「宝石のように凜(りん)と輝くティアラ」をイメージする。船内にはオーシャンビューの「ビューシート」を新たに設けるほか、女性専用の「あかちゃんルーム」も新たに設けた。
川崎近海汽船社長の赤沼宏さんは「素晴らしい船にできあがり感無量。シルバーフェリーは今年で45周年。記念の年にこのシルバーティアラを就航させることができて幸せに思う。多くのお客様に楽しんで本州と北海道を行き来してほしい」と話す。
見学会には多くの市民が足を運び、船内をじっくりと見て回っていた。見学会に参加した30代の女性は「インターネットで見学会を知った。ビューシートで景色を見ながら北海道に行くことができるので、ぜひ利用してみたい」と話したほか、20代の女性は「寝ながらオーシャンビューを楽しめるのがとてもいい。浴室もとてもきれいで海が見えて気に入ったので、ぜひ女子旅をしてみたい」と気に入った様子だった。
シルバーティアラは、八戸発は26日13時発の便、苫小牧発は25日23時59発の便から、それぞれ就航する。