八戸市の八戸市庁舎本館(八戸市内丸)で5月28日、NTTタウンページ(東京都港区)発行の「防災タウンページ八戸市版 2018」発行報告会が開かれた。
八戸市とNTTタウンページは2017年11月に自然災害などに対する防災啓発情報の発信について相互に協力、市民一人一人の防災意識の醸成を図り、地域防災力の強化につなげることを目的に「防災啓発情報等に関する協定」を締結。防災タウンページは同協定に基づき発行したもので、八戸市内全戸・全事業者11万2900部を配布予定。青森県内では60万7900部、県内全市町村に配布するが単独版は青森市と八戸市のみとなる。
防災タウンページには固定電話の「災害用伝言ダイヤル」、携帯電話・スマートフォンの「災害用伝言板」などの安否確認の利用法や災害時の情報収集法、公衆電話や避難所のマップも掲載する。
NTTタウンページの岡田昭彦社長は「防災タウンページには、災害時に役立つ情報がわかりやすく載っている。毎年発行の防災タウンページで過去の災害を思い起こし、基礎知識を確認してほしい。次回からネット版の防災タウンページのリリースも準備している」と話す。
小林眞八戸市長は「近年、全国あちらこちらで地震や局地的な豪雨など、さまざまな自然災害が相次いでいる。防災タウンページで市民一人一人の防災意識の向上や、日頃からの災害に対する備えの大切さといったことが啓発される。防災に関する情報は単一の情報源だけではなく、さまざまな方法で市民に伝えられることが重要。市としても地域防災力の強化を図るために市民への情報提供に様々な角度から取り組んでいきたい」と防災への備えを強調する。