若手の神楽士が一堂に伝承神楽を披露する「山伏神楽 U-30 若者がぎりぎりっと舞いて候う」が9月2日、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で開かれた。
中世から近世にかけて修験・山伏が布教に伝えた神楽を継承する10代~20代による上演会。若手の神楽披露の場として、同上演を目指す少年層の拡大も狙う。イベントには市内のおがみ神社法霊神楽保存会、鮫神楽連中、笹ノ沢神楽保存会、白銀四頭権現神楽保存会の4団体から出演した。
イベントは昨年に続き2回目。昨年も同会場の「はっち」シアター2開催時に来場者から「会場が狭い」とのクレームもあったが、「舞手の息づかい・汗を感じてほしい」との思いから同会場をあえて選択した。
イベントには若手の舞を楽しみにしていたファンらが多数来場。会場のシアター2だけでは収まりきらず、会場前のモニターでパブリックビューイングも行った。それでも収まりきらず、急きょ3階の「和のスタジオ」でも再度舞を披露した。
会場ではリズミカルな太鼓や笛の音に合わせ、一生懸命に舞いを披露する若手神楽士に惜しみない拍手が送られた。
イベントを主催した八戸市教育委員会の柏井容子さんは「予想していた以上に大勢の人に集まっていただきとても感謝。来年も開催を考えているがシアター2だけでは手狭なので、館内全体を使って開催できればと考えている」と話す。