八戸市の鮫角灯台(八戸市鮫町)で9月15日、今期の来場者数が1万人を超え、記念セレモニーが行われた。
1万人目となったのは市内在住の小軽米奏和(こがるまいそよか)さん(8)。10時50分ごろ、母親と共に小軽米さんが来場すると、スタッフが1万人目であることを告げた。小軽米さんは驚いた様子でくす玉を割り、スタッフや来場客から拍手が送られた。
小軽米さんは鮫角灯台の景色が好きで、母親と共に度々訪れているという。「景色が良いところが好き。1万人目に選ばれてびっくり」と話した。
小軽米さんには記念品として、八戸市からは種差海岸ガイドブック、吉田初三郎作による鳥瞰図の扇子、八戸シーガルビューホテルからは食事券と入浴券、八戸海上保安部からはマスコットキャラクター「うみまるくん」のぬいぐるみがそれぞれ贈られた。
鮫角灯台の一般開放は種差海岸が三陸復興国立公園に指定された2013年から開始し、今年で6年目。八戸海上保安部が管理し、一般開放は八戸市が八戸シーガルビューホテルに委託している。頂上からは一面に広がる種差海岸とJR八戸線の景色が広がり、多くの市民に親しまれている。
本年度の開放は4月21日から。10月28日までの土曜・日曜と祝日、夏休み期間に当たる7月21日から8月21日まで開放している。雷注意報などで中止した日を除いて59日目の開放で、来場者1万人の達成となった。
八戸海上保安部の田中利夫次長は「東日本大震災に伴って種差海岸が国立公園になったが、その目玉として2013年から灯台の一般開放を実施している。今年で6年目となるが、一般開放が定着してきていると感じる。今後も皆さんに来ていただいて、景色を堪能してほしい」と話す。
一般開放時間は開放日の9時~16時。入場無料。