八戸のランドマーク的存在である八戸セメント(八戸市新井田)のNSPタワーが年末年始に合わせ、100周年記念バージョンでライトアップされる。
同社は1918(大正7)年に日出セメントとして操業開始。当時の工場の様子は鳥瞰(ちょうかん)図絵師・吉田初三郎が八戸市内を描いた鳥瞰図にも記されている。1977(昭和52)年には住友セメントより分離独立し、現在の八戸セメントとして発足し今年で創業100周年となる。
タワーは八戸市内を流れる新井田川の下流に位置する。住宅街から近いことから市民からも親しまれ、2008年には「第20回八戸市景観賞」のまちなみ空間部門に輝いた。
ライトアップは1991年に開始。クリスマスシーズンや年末年始のほか、八戸三社大祭、お盆などの時期にライトアップされ、毎年市民の目を楽しませている。2016年には八戸出身の伊調馨選手の女子レスリング競技オリンピック4連覇を記念して「V4」、2017年には八戸市市制施行88周年を記念して「88」の特別バージョンでライトアップ。今年は同社の100周年を記念して「100」の数字が浮き上がる
クリスマスに合わせ24日、25日にも行われた点灯では、点灯を見た市民からSNS上で「八戸セメント100周年おめでとう」「100周年感慨深い」「まるでクリスマスツリーみたい」などの感想が上がり、市民から愛されている様子がうかがえた。
点灯は18時からで、12月31日は翌2時まで、1月1日~3日は22時まで。