起業家や起業を目指している人の交流会「八戸ビッグバレー」が4月26日、八戸の「八戸ポータルミュージアムはっち」(八戸市三日町)で開催された。
八戸大学・八戸短期大学総合研究所の起業家養成講座の主任講師だった大谷真樹さん(現八戸大学学長)が発起人となり、2009年に同講座卒業生を中心に「第ゼロ回」が開かれた同交流会。その後、2カ月に1度のペースで開催され今回が12回目となる。
今回は約50人が参加。参加者の業種はネット業界から農林水産業、美容業界など多岐にわたり、年齢層も大学生から定年後に起業を目指す人まで幅広い。東日本大震災により福島県で被災し、故郷の八戸に戻り再スタートを目指す参加者もいた。
会の冒頭、主宰者の大谷さんは「起業を目指す人はエネルギーを持っていて熱を発する。熱のある人同士が交流すると、さらなる熱を生む。交流会では自分から熱を発し、他の人の熱も吸収してほしい」とあいさつ。
交流会には、「10年で100人の起業家を目指す」をキャッチフレーズにしている同講座の卒業生の参加者が多い。参加者の意識やクオリティーの維持にも気を配る。「交流会への参加は基本的に紹介制。過度な営業行為や宗教への勧誘など交流会の目的から外れる行為が行われないように工夫している」と事務局の沼畑武行さん。
初めて参加したという八戸大学ビジネス学部の稲塚美紀さん(21)は「大学生の間に飲食関係で起業を目指している。多くの先輩起業家に会えて刺激になった。普段の大学生活では味わえない経験となった」と振り返り、同じく同学部の滝田遙さん(21)は「女性起業家にたくさん会うことができ、女性ならではの悩みや苦労を聞くことができた。みんな輝いていますね」と話していた。
次回開催は7月を予定している