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八戸市出身の4人の音楽家がコンサート ジャズとクラシックの魅力を披露

「JAZZ×CLASSIC」

「JAZZ×CLASSIC」

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 八戸市出身の4人の音楽家によるコンサート「JAZZ×CLASSIC」が4月29日、デーリー東北ホール(八戸市城下)で開かれた。

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 コンサートを企画したのは、八戸市出身のトランペット奏者・類家心平さんと辻村誠彦(のぶひこ)さんの2人。ピアノには、同じく八戸市出身の中嶋錠二さんと佐々木宏文(ひろみ)さんが出演し、4人の音楽家がジャズとクラシックの異なる世界を観客に披露した。

 前半の辻村さんと佐々木さんのステージでは、東日本大震災からの復興を願って作られた「A Song for Japan」を深く丸みのあるフリューゲルホルンの音色と穏やかなピアノ伴奏で情感豊かに奏で、コンクールなどでも良く演奏される「The Joker」では細かなリズムを刻むように演奏。クラシック音楽のさまざまな表現を披露した。後半の類家さんと中嶋さんのステージでは、ジャズの定番曲「この素晴らしき世界」や類家さんのオリジナル曲「ハオマ」などをリズムやテンポに変化をつけたり、ジャズ特有のアドリブ演奏を交えたりしながら演奏した。

 アンコール演奏ではメンバーを入れ替え、類家さんと佐々木さんがクラシック、辻村さんと中嶋さんがジャズを披露。類家さんはルロイアンダーソン作「トランペット吹きの子守歌」を佐々木さんの穏やかな伴奏に目も覚めるような迫力あるアドリブ演奏を交えて披露し、会場を沸かせた。

 類家さんと辻村さんは共に幼いころから学校の吹奏楽部などでトランペットを担当していた。別の学校だったが、音楽を通じて互いを意識する存在だったという。現在は、辻村さんは地元八戸でトランペットや吹奏楽の指導、類家さんは上京してライブ活動を展開している。

 今回のコンサートは初めての試み。ジャズとクラシック、異なるジャンルで活躍する4人だが、息のぴったり合った演奏とトークに、会場は和やかな空気に包まれた。

 類家さんは「久しぶりの地元での演奏で、一生懸命演奏できた。クラシックとジャズを組み合わせた良い演奏会になったと思う」、辻村さんは「類家さんの演奏に圧倒された。ジャンルは違うが良い音が聞けた。このようにお客さんも来てくれたので、これからも音楽を続けていきたいと思った」とそれぞれ話す。

 会場では、手指や客席の消毒、客席間の間隔確保、席数の制限、休憩時間の換気などの感染対策を実施。類家さんと中嶋さんはPCR検査で陰性を確認したうえでコンサートに臨んだ。

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