八戸市は5月17日、ツイッターでNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の中での「八戸からのスパイ疑惑」を公式否定した。
八戸市のツイートには多くの公式・非公式リツイートが寄せられた
同日放送のドラマの中で、琥珀(こはく)掘りの小田勉(塩見三省さん)のもとにフラリと現れ弟子入りした水口琢磨(松田龍平さん)へ、海女の今野弥生(渡辺えりさん)が「八戸から来たスパイだな? まちおこしのアイデアを探りに来たんだべ」と発言。
これを受け、八戸市の公式ツイッターで同日12時21分、「(‘ jjj ')/ 聞かれる前にお答えしておきます。[公式発表] 八戸市では、北三陸市へスパイを送り込む・スパイを養成する、などの行為は行っておりません。 #あまちゃん」と、ドラマに出てくる顔文字と番組のハッシュタグを交えてツイートした。
このツイートが話題となり、22日12時現在で公式リツイートは2115件に。お気に入りに464件登録されている。非公式リツイートや言及も300を超え、関連ツイートをまとめたサイトも立ち上げられた。ツイートした日の検索エンジンのキーワードランキングにも「八戸市」が登場し、関心の高さをうかがわせている。
同ドラマのロケ地となった久慈市と八戸市は同じ三陸沿岸に位置し、約50キロの距離。JR八戸線で約1時間30分、国道45号経由で約1時間強とアクセスも良く、東京から列車のみで新幹線で久慈市へ行く場合、八戸駅で乗り換えるだけで久慈市へ到着できる。両市は歴史的にも文化的にも結びつきが強く、現在でも県境を超えて官民共に交流が盛んに行われている。
八戸市公式ツイッターの「中の人」は「皆さんには冗談だということを理解してもらえたようで一安心。八戸市は既に久慈市をはじめとする岩手県北地域とは、観光や行政面でオープンに連携して事業を行っており、スパイを送り込む必要はもちろんない。今月24日には八戸市の種差海岸などが、久慈市の沿岸部などと同じく、三陸復興国立公園に指定される予定で、これからもさらに交流を進めていきたい」と話す。「首都圏から久慈市への最短コースは八戸経由なので、久慈観光の際はぜひ八戸市にも立ち寄ってほしい」とも。