
小川原湖で見つかったバナナのような見た目のウナギの展示が7月16日、八戸市水産科学館マリエント(八戸市鮫町)で始まった。
展示されているウナギは、鮮やかな黄色の胴体に黒いまだら模様が入り、熟したバナナによく似た見た目が特徴。突然変異によって数万匹に1匹の割合で現れ、通称「バナナウナギ」と呼ばれている。同館の中屋敷一刀さんによると6月、小川原湖で刺し網漁をしていた漁師が、網にかかった魚の中から偶然発見した。鮮魚として出荷できないことから、小川原湖漁業協同組合(東北町)を通して同館が寄贈を受けたという。
7月19日~21日の3連休は、約2000人が同館を訪れた。21日には、父親と訪れた6歳の亀井壮くんは水槽に設置された土管からひょっこりと頭を出したバナナウナギを興味深そうに見つめ「おいしそう」と笑みを浮かべていた。同館によると、ウナギは夜行性で、日中は土管の中で過ごすことが多いという。
同館スタッフの中屋敷一刀さんは「ウナギは丈夫で、ぬれていると壁も登ることができ、川から水路へと移動することもある。長く飼育して、多くの人に見てもらいたい」と話す。
開館時間は9時~18時。入館料は、一般=300円、高校生=200円、小学生=100円、65歳以上=150円、未就学児無料。