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八戸市博物館で恒例の「えんぶり展」 新規史料や映像展示も

「えんぶり展」の様子

「えんぶり展」の様子

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 国重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」の開幕を前に「えんぶり展」が1月26日から、八戸市博物館で開かれている。

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 同展は、八戸えんぶりに関する貴重な資料や道具などを展示する恒例の企画。えんぶりに関する巻物や、明治時代にえんぶりの復興に尽力した大沢多門(たもん)に関するパネル展示など、えんぶりの歴史を身近に感じられる内容で記念撮影コーナーも設けている。

 今年は新たに、昭和30年代に活動を休止した岩淵えんぶり組の烏帽子(えぼし)3点や、金属製の笛、旗頭(はたがしら)、ジャンギなどを展示。同館での展示は初めて。新井田地区の別雷(わけいかづち)神社に奉納されている物を借り受けた。同館の学芸員が調査で訪れた際、大切の保管されていることが分かり、展示に至った。烏帽子は1949(昭和24)年に制作されたもの。

 映像展示では、昨年の八戸えんぶり初日2月17日の様子を撮影した映像を展示。長者山新羅神社で深夜0時に行われる仮受付から、早朝の奉納、中心街での一斉摺りなどを15分の映像にまとめた。

 このほか、現在は活動していない上田面木(かみたものき)えんぶり組、類家えんぶり組の烏帽子や道具なども展示している。

 同博物館学芸員の滝尻侑貴(ゆうき)さんは「今年の見どころは、現在は活動していない岩淵えんぶり組の烏帽子。普段は見ることができない烏帽子なので、ぜひご覧いただきたい」と来館を呼び掛ける。

 同展は「ひな人形展」と併せて3月1日まで開催。期間中の2月18日・19日には学芸員によるえんぶりトーク(申し込み不要)、2月24日は10時から貝びな作り体験(要申込)が行われる。共に参加無料。

 開館時間は9時~17時。入館料は、一般=300円、大学生・高校生=150円、中学生・小学生=50円(八戸市内の小中学生は無料)。会期中の休館日は1月28日、2月12日、2月25日。

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