地域の歴史・文化と東日本大震災の被害を伝える学習の場「八戸市みなと体験学習館(愛称:みなっ知)」(八戸市湊町)が7月6日、開館した。
同館は館鼻公園内にあった旧八戸測候所を改修。災害時の防災機能も備え、東日本大震災の実情や教訓を広く国内外及び次世代に伝承する「震災伝承施設」にも登録される。
2階建ての館内は1階が防災学習フロア、2階が歴史・文化学習フロア、屋上はオープンテラスになっている。防災学習フロアには東日本大震災当時の状況を映像と音響で伝える「震災タイムトンネル」や震災前後の新聞、大型防災マップなどを展示する。歴史・学習フロアでは八戸市の歴史と魅力を大型スクリーンで伝える「湊ワイドスコープ」や防災グッズなどを展示する。
館鼻公園長の川村政則さんは「7月6日にオープン以来、土曜・日曜は来館者も多く、しっかり準備をしたかいがあった。1階では震災から復興までの記録を残し、2階には高さ2.6メートル、幅13.1メートルの大型スクリーンがあり、季節、歴史、ゲームが体験できる。春には公園内に桜が咲くが、海と桜の組み合わせは全国的にも珍しいのではないか」と話す。
開館時間は9時~19時(7月・8月は21時まで、7・8月の日曜は6時30分開館)。月曜定休(月曜が祝日・振替休日の場合は翌日休館)。入館無料。
8月18日19時から行われる「八戸花火大会」開催時には、屋上オープンテラスに観覧席120席を用意する。希望者は往復はがきで応募(8月3日締切)、詳細は同館ホームページで確認できる。