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八戸藩発祥「加賀美流流鏑馬」152年ぶりに復活 騎馬打毬と両輪そろう

152年ぶりに復活した加賀美流流鏑馬

152年ぶりに復活した加賀美流流鏑馬

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 八戸藩でかつて行われていた「八戸藩加賀美流正伝流鏑馬(やぶさめ)」が9月20日・21日、長者山新羅神社(八戸市長者1)桜馬場で152年ぶりに復活した。

 加賀美流流鏑馬は、無病息災や藩の安寧を願って3人の騎士が馬上から的を射抜く馬術。八戸藩8代藩主南部信正公が1827(文政10)年に創設した奉納神事として、およそ40年にわたって開催されてきたとされる。

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 再興に向けて準備を進めてきた黄綿昶行(のぶゆき)さん(76歳)は、50歳から十和田市のクラブなどで流鏑馬の指導などに取り組んできた。活動を続ける中で加賀美流流鏑馬の存在を知り、古文書や文献などして歴史を研究。10年ほど前に八戸地域神事加賀美流流鏑馬再興会を立ち上げ、今回の再興にこぎ着けた。

 会場となった長者山新羅神社では現在でも八戸三社大祭の中日に加賀美流騎馬打毬が行われているが、加賀美流流鏑馬は途絶えていた。流鏑馬、騎馬打毬ともに南部信正公が宗家として始め、2年に一度行われていたと伝えられており、黄綿さんは「152年ぶりに両輪がそろった」と話す。

 9月21日と22日は、八戸藩南部家の16代目となる南部光隆さんも出席。22日は関口流抜刀術による居合や、山口流篠笛の披露なども行われ、篠笛と馬上武芸を同時に披露する場面もあった。桜馬場には多くの市民や写真愛好家が駆け付け、勇ましく矢を射抜く騎士の姿に見入った。

 黄綿さんは今後、史実にのっとって2年に一度開催することを目指しており、今後は地元の学生なども巻き込みながら、加賀美流流鏑馬が再び地域社会に根付くことを目指し「皆さんの力を借りて組織を充実させ、伝承していきたい」と話す。

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