オーストリアや南ドイツの伝統工芸「ゲビンデ」の工法で制作されたクリスマス作品を展示する「クリスマスマーケット展」が11月15日~17日、画材道具などを取り扱う「八戸彩画堂」(八戸市城下、TEL 0178-24-4222)で開かれた。
主催はオーストリア伝統工芸協会。同協会が八戸市内で作品展を開くのは今回が初めて。会場には同協会主宰の髙橋忍さんを中心に弘前市や八戸市のゲビンデ作家約10人が制作したクリスマスリースやオーナメントなどの装飾品約200点が並んだ。
ゲビンデは18世紀中ごろに南ドイツで始まったとされる伝統工芸で、協会や修道院の布教活動などのために修道女が製作し、パンや菓子と共に売られていたという。シナモン、ハッカク、クローブなどのスパイスや木の実を造花や金属製の飾りなどと組み合わせて作るのが特徴。「スパイスの香りを楽しみながら制作することが楽しみの一つ。時間がたっても色が変わらないのでドライフラワーとはまた違った魅力がある」と髙橋さん
クリスマスソングが流れる会場内には木の実や造花をちりばめた、かわいらしいクリスマスリースや小型のクリスマスツリー、壁掛け、オーナメントが飾られ、一足早くクリスマスの空気感に包まれた。
髙橋さんは「作品を初めて見て感動したという声もあったので開催して良かった。今後も生徒を増やして、普及活動を続けていきたい」と話す。髙橋さんは秋田県を中心に東北各地で活動し、八戸彩画堂では今年春から毎月第3金曜に教室を開いている。参加には事前の申し込みが必要。問い合わせは八戸彩画堂まで。