御前(みさき)神社(八戸市小中野)に奉納される絵馬の制作が、同神社内で進んでいる。
絵馬を制作しているのは、同地区に住む佐々木良市さん。絵馬は恵比寿・大黒の周りで、海の幸、山の幸を持った干支(えと)のネズミたちが踊っている様子を描いたもの。
宮司の浪打磐根さんは絵馬制作のきっかけを「17年前、皇太子家に愛子さまがお生まれになったとき、皇室に慶事のあったときには神社で何か、ということで、虎舞などで当神社にも縁のあった佐々木さんに絵馬をお願いしたのが最初」と話す。それ以来、佐々木さんやその友人や町内の人たちが絵馬の制作を続けている。
伝統芸能の左比代虎舞(さびしろとらまい)の代表でもある佐々木さんは「私が描くのは今年が3回目。2回目が虎舞をやっていることから寅年のとき。今回は私の干支が子(ね)なので描いている。制作には約1週間、真ん中にネズミを大きく、とも思ったが、見て楽しい方がいいと考え、この絵柄にした」と話す。
絵馬は12月31日におはらいをして掛け変えられ、1月1日の初詣から見ることができる。